2018年6月04日
[観劇報告]ミュージカル『アメリ』2
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
前回に引き続き、院生および都市科学部二年生の感想です。 ************************************************ 「フランス風情から日本の少女漫画へ――日本ヴァージョンのミュージカル『アメリ』」 先日、フランス映画『アメリ』によって翻案されたミュージカル『アメリ』を観劇しました。以前原作の映画を見て、やはり典型的なフランス風の映画だと思いました。意識流の叙事手法や解放された世界観は、原作映画の思想特徴だと考えます。一方、日本ヴァージョンのミュージカル『アメリ』は、少女漫画の気分となる色が作られている新しい作品で、西洋文化と日本文化を融和することを試みていると思います。 1. キャラクター設定と物語の流れの簡略化――映画から舞台まで視覚特性の変化 映画において、ヒロインのアメリは舞台と同じく真っ赤なワンピースを着ることもありましたが、黒や緑の服装もありました。しかし、舞台において、アメリはずっと真っ赤なワンピースだけを着いていました。このような設定は、ヒロインの楽観、外向的な ...
2018年6月03日
【観劇報告】ミュージカル『アメリ』
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
【観劇報告】ミュージカル『アメリ』
ぽぷすた二年有志と大学院生の有志で、ミュージカル『アメリ』を観劇してきました。原作は2001年のジュネ監督によるフランス映画『アメリ』です。当時は世界で大ヒットし、主演のオドレイ・トトゥは、そのカワイさから、日本でも大人気になりました。 今回のミュージカルは、AKB48出身の渡辺麻友が主役を演じました。アイドルから本格的ミュージカルへ挑戦することは容易ではないと思いましたが、前編ほぼ音楽劇になっていたにもかかわらず、最後まで音量が落ちなかったのはすごいと思いました。 以下、学生からの感想も、ぞくぞくと掲載します。 *********************** 「舞台『アメリ』を観劇して」 以前、演劇プロデューサーの松田誠さんが情熱大陸に出演された回を拝見しており、番組の中で『アメリ』を監修なさっている様子を受けて、ど ...
2018年5月28日
学会発表 Mechademia国際学会 in 京都国際マンガミュージアム
2.5D プロジェクト
学会発表 Mechademia国際学会 in 京都国際マンガミュージアム
2.5次元文化研究プロジェクトチームで、初の本格的な学会発表を、Mechademia国際学会で行いました(使用言語は英語)。アメリカに本拠を置くこの学会は、アメリカでも大会を開いていますが、アジアでも大会を開き、日本は二年ぶりとなります。 今年の大会テーマは Manga Nexus: Movement, Stillness, Media でした。 私たちのパネルは、最終日5月27日午後にあり、発表題目は以下の通りです。 Akiko Sugawa-Shimada “Constructions of 2.5-dimensional Culture as Participatory Culture and the Community of Preference in Japan” Hosei Iwashita “‘Character’ in 2.5-D Theatrical Plays: From the Perspective of Manga Studies” Satofumi Kawamura “The A ...
2018年5月03日
ミュージカル「陰陽師」~平安絵巻~ in 上海
2.5D プロジェクト
ミュージカル「陰陽師」~平安絵巻~ in 上海
4月14日、科研費プロジェクトの一環で、プロジェクトメンバー2名とともに上海に行って来ました。上海では、ミュージカル「陰陽師」~平安絵巻~の公演があり、主催者(株)ネルケプランニングの子会社である(株)NELKE CHINA 取締役兼中華圏経営責任者 譚 軍(タン・グン)氏にお話しをうかがうことができました。 (株)Nelke Chinaさんは2014年9月に設立され、中国、台湾、香港、マカオ、マレーシア、シンガポールなど中華圏での2.5次元舞台発展をめざし、舞台公演の企画提案や制作業務のほか、ファンミーティングも開催しているとのことです。Nelke Chinaの会員数は約3万人とのことで、かなりのファンがいることがわかります。これまでもライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」シリーズや『ミュージカル「黒執事」-地に燃えるリコリス-』など、中国、中華圏で非常に人気の高いコンテンツが、さらに舞台としても大成功をおさめています。 今回非常に興味があっ ...
2018年1月29日
[2.5次元舞台鑑賞報告] 舞台けものフレンズ
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
[2.5次元舞台鑑賞報告] 舞台けものフレンズ
2018年1月に、国立シンガポール社会科学大学のJoel Gn先生を招聘し、2.5次元文化についての研究会、講義、ワークショップを開催していただきました。グン先生は、メディア学を専門とし、日本のカワイイデザインが、アジア諸国でどう消費され、それがメディアエコロジーの中でどのように機能しているか、をお話しくださいました。 そして、人生初という2.5次元舞台にお連れしました。それが、アニメで大ブレークした、メディアミックスプロジェクト「けものフレンズ」の舞台です。この舞台の特徴は、アニメの声優さんが、ほぼそのままの役で舞台に出ているため、声という媒介物が2次元と3次元を直接接続しているという点です。 AiiA2.5次元シアターでの上演でしたが、今回は字幕メガネの設定がなく、日本語が完全ではないグン先生がどのくらい楽しめるのか不安でした。物語は、アニメとは少し異なるオリジナル脚本。サーバルキャットのサーバルちゃんを中心に、ペン ...
須川亜紀子
須川亜紀子
Akiko Sugawa-Shimada
横浜国立大学 都市科学部/都市イノベーション研究院 教授
Professor, Department of Urban Sciences/ Institute of Urban Innovation Yokohama National University
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