2016年3月27日
日本2.5次元ミュージカル協会での会員セミナー
お知らせ
先日、一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会の会員セミナーで、ファンについてお話させていただいた。 圧倒的に女性ファンが多い2.5次元ミュージカルだが、そのどこに惹かれるのか、色々と言説はある。2.5次元舞台が多様化、増加するにつれ、様々な演出やキャスティングがあり、ファンの傾向を一般化することは困難であり、もはや不可能に近い。けれども、それでは研究にはならないので、ある程度の線引きやまとめが必要だ。そうした前提をした上での発表だった。 2.5次元舞台女性ファンの多くは、キャラクターとキャストの間で、舞台の世界(劇場という装置の内部)そしてネットの世界(twitterでの情報コミュニケーション、キャストたちのつぶやきへの反応)が、限りなくフラットで地続きの地平で楽しんでいる。2.5次元舞台は以前からあったのに、なぜ今流行っているのか・・という言説はまだあるが、ネットやコミュニケーション形態が劇的に変わったこと、メディアミックスによる ...
2016年3月21日
「ミュージカル テニスの王子様 青学vs.山吹」鑑賞報告3
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
遅ればせながら、ぽぷすた4年生からのテニミュ鑑賞報告です。 「3rd ミュージカルテニスの王子様 青学vs山吹」を観劇した。 もともと、劇団四季を始めとした様々なミュージカルの観劇を趣味としている私だが、一昨年の7月に初めてテニミュを観てからというもの、2.5次元のミュージカルの沼にもずぶずぶと沈んでいる。 今回の「vs山吹」を観劇する直前にミュージカル「エリザベート」を観劇していた。「エリザベート」と言えば1992年にオーストリア・ウィーンでの初演以後12か国で上演、アン・デア・ウィーン劇場で6年のロングランを記録した非常に有名なミュージカルである。「エリザベート」と「テニミュ」における一番の差は「原作の有無」であろう。「エリザベート」はドイツの小説家であるミヒャエル・クンツェがミュージカルのために書き上げた作品である。それに対し「テニミュ」は、少年ジャンプに連載された許斐剛の漫画「テニスの王子様」を原作としている。 原作の有無がミュージカルそのものに与える差は大きい。そもそもの存在の仕方が違ってくると言っても過言ではないのだろうか。「エリザベ ...
2016年2月26日
「ミュージカル テニスの王子様 青学vs.山吹」鑑賞報告2
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
2.5次元ミュージカル初体験の2年生からも鑑賞報告が届きました。 ******************************* 私は他のミュージカルを見たのも数回、2.5次元ミュージカルには行ったこともなく、「テニスの王子様」自体もあまり知らない(青学の登場人物が分かる程度)、一応アンコールパートの「シャカリキファイトブンブン」は簡単に予習した、という状態での観劇だった。 最初、「テニミュ」の会場はもっと賑やかな空間だろうと思っていた。それこそコンサートのような、始まるときには歓声が上がったりするんじゃないかと。でも、観劇中は静かで、基本の部分は観客も舞台も変わらないと感じた。 では、普通のものとの差異は何だろう、と考えたとき、まず浮かんだのはアンコールパートだ。みんなでチームを応援しよう!というノリは味わったことのないものだったし、このあたりのファンとキャストの一体感が「テニミュ」の特徴であり、好まれる部分ではと思う。正直、ちゃんと予習しておいてよかった……みんなでブンブン手を振るのがとても楽しかった。 それ ...
2016年2月22日
「ミュージカルテニスの王子様 青学vs.山吹」鑑賞報告1
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
大成功に終わった「ミュージカルテニスの王子様the 3rd season 青学vs.山吹」を、ぽぷすたの学生有志で見に行ってきました。おなじみの曲、新しい演出、ハプニング、お見送りと、2.5次元舞台ならではのメニューでお腹いっぱいでした。この日は、「聖ルドルフ」の不二裕太の誕生日ということで、裏ナレーションで小コントが、キャラに扮するキャストたちで繰り広げられるなど、お見送りの順番を待つ間も、ファンサービスが充実していました。 個人的に面白かったのは、後ろに座っていた女性2人組が、ずっと興奮して「かわいい、かわいい」「やばい、やばい」を繰り返していたこと。「カワイイ」のパワー、侮れません。 一緒に行ったぽぷすたの学生が、感想文を寄せてくれました。 ************************************* 個人的に原作すらしっかり読んだことがなく、対戦校の名前も初めて聞いた“ミュージカルテニスの王子様 青学vs山吹”を鑑賞 ...
2016年2月13日
2.5次元舞台鑑賞報告「花より男子」
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
ぽぷすたの学生より、舞台鑑賞の感想文が届きました。 花より男子Musical』観劇レポート  誰が見てもわかりやすくて、楽しめるミュージカルであった。私は今回、2.5次元ミュージカル・舞台としては5回目くらいの観劇であった。これまで観た作品はほとんどが原作を知らないものばかりであったが、今回はドラマ・映画を見たことのある作品で、内容はある程度知っていた。小学校頃に夢中になった作品である。2.5次元の劇を観るとき、どうしても気にしてしまうのが、原作との差異であろう。私はドラマ・映画しか知らないが、このミュージカルはキャラクターをそのまま再現しており、それぞれの個性が服装・言動でとても区別しやすかった。そのため観劇中もどんな状況なのかわかりやすく、話がスッと入ってきた感じがする。そして役者さんたちのダンス・歌のレベルが高く、重要な場面での歌はすごく心に響いてきた。そんな中で合間につくしの両親によるコントのような場面があって、会場中が笑いに包まれた。テニミュなどにみられる、キ ...
須川亜紀子
須川亜紀子
Akiko Sugawa-Shimada
横浜国立大学 都市科学部/都市イノベーション研究院 教授
Professor, Department of Urban Sciences/ Institute of Urban Innovation Yokohama National University
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