2018年6月03日
【観劇報告】ミュージカル『アメリ』
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
【観劇報告】ミュージカル『アメリ』

ぽぷすた二年有志と大学院生の有志で、ミュージカル『アメリ』を観劇してきました。原作は2001年のジュネ監督によるフランス映画『アメリ』です。当時は世界で大ヒットし、主演のオドレイ・トトゥは、そのカワイさから、日本でも大人気になりました。

今回のミュージカルは、AKB48出身の渡辺麻友が主役を演じました。アイドルから本格的ミュージカルへ挑戦することは容易ではないと思いましたが、前編ほぼ音楽劇になっていたにもかかわらず、最後まで音量が落ちなかったのはすごいと思いました。

以下、学生からの感想も、ぞくぞくと掲載します。
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「舞台『アメリ』を観劇して」

以前、演劇プロデューサーの松田誠さんが情熱大陸に出演された回を拝見しており、番組の中で『アメリ』を監修なさっている様子を受けて、どんなお話なのか興味を持っていた演目でした。もともと映画の『アメリ』を見たことがなく、前情報なしで観劇に臨みました。

一番印象に残っているのは、舞台装置の工夫です。劇場内に入ってすぐ、目に飛び込んできたのは白地に黒い線で描かれた背景でした。ハイカラなセットだと思いつつも、どうして白なのだろうと思っていたら、上演が始まってすぐ、アメリたちの家を模した模型にアメリが歩いてくる映像が投影されて、なるほどと理解しました。さらに、背景がスクリーンの役割を果たしているだけでなく、登場人物たちの鮮やかな色彩の衣装と喧嘩することなくむしろ引き立てていて、非常に効果的でした。

驚いたのは、ただの白い壁の背景だと思っていたら、描かれていた窓が開いたり、扉から店内のセットが出てきたことです。場面転換で暗転せず、舞台が変形していくところを見ていることができたので、舞台装置を動かすたびにどうなっているのだろうと目が釘付けになっていました。まるで飛び出す絵本を読んでいるような気持ちを体験することができ、とても楽しかったです。

幼少期から孤独に生きるアメリが、自分の生きる道を見つけ、自分の殻から抜け出して勇気を出して人と関わっていくストーリーは、現代に生きる人々が共感できるものではないかと感じました。今度、原作ではどのように描かれていたのか見てみたいと思います。(修士2年 巽 渓)


須川亜紀子
須川亜紀子
Akiko Sugawa-Shimada
横浜国立大学 都市科学部/都市イノベーション研究院 教授
Professor, Department of Urban Sciences/ Institute of Urban Innovation Yokohama National University
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