1か月たったので、Webでも読めますが、紙面を公開させていただきます。
去る6月、IHIステージアラウンド東京で上演されていた「舞台『刀剣乱舞』 无伝 夕紅の士 ~大坂夏の陣~」を、2.5次元舞台初心者の記者さんに指南する、という体裁のシリーズにご協力させていただきました。
梅雨入り前の猛暑にもかかわらず、会場前で写真を撮る(ぬいをいれたぬい撮りも多数)人、推しのイメージカラーやグッズを身につけた人、男性も多く見受けられました。記者さんの体験談は、記事を読んでいただくとして、IHIステージアラウンド東京(ステアラ)という劇場のことを少し書きたいと思います。
通常、劇場は舞台が一つで、観客は舞台に向かって座っていますが、ステアラは、360度の円形劇場で4つの舞台があり、観客席が自動でまわることによって、舞台の展開も早く、セットも動かさなくていいので、豪華なセットが組まれています。舞台を覆う幕は、横開きのスクリーン(上から降りてくるものではないので、「幕が下りた」という表現じゃないですね)に、映像をうつしだすこともできるという、まさにデジタル時代の劇場という感じです。
この劇場で行うには、かなり俳優さんたちもご苦労があったそうです。お稽古のときも、立ち位置、移動方向などに舞台(床)にテープで貼られるのですが、それが広範囲になるため、色別に貼られているのですが、それが都会の路線図並みに入り組んでいて大変だったそうです。ただ、ステアラの特徴を生かした、ダイナミックな演出が取り入れられていて、アミューズメントパーク的だなあとも思いました。
すでに終演しましたが、この劇場で冬の陣、夏の陣と連続して観劇できたのは、大変貴重な体験でした。