発表要旨
今日のポピュラーカルチャーにおいては、キャラクターを享受することがコンテンツ経験における主要な関心のひとつとなっている。「2.5次元」はこのようなキャラクター享受のあり方を代表する文化であると言える。この発表では「2.5次元」への理解を手がかりに、キャラクターをめぐる楽しみを提供するメディアとしてのマンガを捉えることを試みる。
2.清水知子(筑波大学)「アダプテーションと身体の政治学」
リンダ・ハッチオンの『ア ...
16:30~「アニメ業界 女性の働き方」というセッションに、東映アニメーションのプロデューサー柳川あかりさん、アスミック・エースのプロデューサー竹内文恵さんとともに登壇させていただきます。モデレーターは、アニメライターの川俣加さんです。配信も行うそうです。詳細はこちらへ。
芸術新聞社の『美人画づくし参』に、「「魔法少女」アニメにみる原風景」という論考を寄稿させていただきました。「魔法少女」アニメが、フェミニズムや女性をめぐる社会情勢と連動しながら、どんな少女を描いてきたかについて書きました。
美人画は、男性作家による男性に欲望される女性、またはそれを内面化した女性作家によるものから、現在は、グロテスクな内面もあえて描くような、女性作家によるリアルな女性像に変わってきているそうです。それを「第二世代」とよび、1995年前後生まれの女性作家たちだとか。彼女たちに大きな影響を与えているものの一つが、アニメ『美少女戦士セーラームーン』(1992~97年)だそうです。確かに、再放送を含め、『セーラームーン』洗礼をうけた少女たちは ...
2021年3月6日(土)に、
科研費学会・第6回2.5次元文化を考える公開シンポジウム合同開催~「2.5次元文化」研究の最前線~ をオンライン(ZOOM)で開催します。プログラムは下記、またはチラシをご参照下さい。事前登録が必要です。お申し込みはチラシのQRコード、またはこちらまで。
定員:250人。無料、事前登録制。当日参加不可。
9:50 開場
10:00~10:05 開会・趣旨説明 須川亜紀子(横浜国立大学)
10:05~11:30 ①理論パネル
岩下朋世(相模女子大学)
「「2.5次元」の視点から捉えるマンガ」( ...
アニメ、マンガ、ゲームなどの二次元の虚構世界を、三次元の”現実”の人間の身体でパフォームし、2次元と3次元の曖昧な境界を享受する「2.5次元文化」。その代表例である、「2.5次元舞台」を中心に論じた、『2.5次元文化論―舞台・キャラクター・ファンダム』が青弓社から1月27日発売予定です。
はじめに
第1章 「二・五次元文化」の隆盛
1 「二・五次元」の意味の変容
二・五次元としての声優(または“中の人”)
マンガ、アニメベースの舞台としての二・五次元
2 二・五次元文 ...