2016年2月13日
2.5次元舞台鑑賞報告「花より男子」
2.5次元ミュージカル・ライブシアター

ぽぷすたの学生より、舞台鑑賞の感想文が届きました。

花より男子Musical』観劇レポート

 誰が見てもわかりやすくて、楽しめるミュージカルであった。私は今回、2.5次元ミュージカル・舞台としては5回目くらいの観劇であった。これまで観た作品はほとんどが原作を知らないものばかりであったが、今回はドラマ・映画を見たことのある作品で、内容はある程度知っていた。小学校頃に夢中になった作品である。2.5次元の劇を観るとき、どうしても気にしてしまうのが、原作との差異であろう。私はドラマ・映画しか知らないが、このミュージカルはキャラクターをそのまま再現しており、それぞれの個性が服装・言動でとても区別しやすかった。そのため観劇中もどんな状況なのかわかりやすく、話がスッと入ってきた感じがする。そして役者さんたちのダンス・歌のレベルが高く、重要な場面での歌はすごく心に響いてきた。そんな中で合間につくしの両親によるコントのような場面があって、会場中が笑いに包まれた。テニミュなどにみられる、キャストが客席に出てきて客席全体で劇を繰り広げることはなかったが、拍手と笑いよって客席とステージが一緒になって楽しむことが出来たように思う。全体を通してもたいへん満足だった。

『花より男子』は漫画の原作からすでに、アニメ・ドラマ・映画、さらに国を超えて韓国や台湾などでもドラマとして発信されている。そして今回のミュージカル。あまりこのように多数のメディアで発信される作品は見られないが、原作が人気の作品は日本にたくさんある。2.5次元ミュージカル・舞台が最近話題になっているが、日本の様々な作品がミュージカル・舞台化、さらにはドラマ・映画などでの映像化になればもっと日本の作品を活かしていけるのではないかと思う。(2年猪島怜佳)


須川亜紀子
須川亜紀子
Akiko Sugawa-Shimada
横浜国立大学 都市科学部/都市イノベーション研究院 教授
Professor, Department of Urban Sciences/ Institute of Urban Innovation Yokohama National University
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