2016年10月24日
ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」〜Amour Eternal〜鑑賞記
2.5-D Musicals and Live Theater
ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」〜Amour Eternal〜鑑賞記

ぽぷすた有志でミュージカル「美少女戦士セーラームーン」〜Amour Eternal〜を鑑賞してきました。太陽系セーラー戦士が一新された新作。うさぎ(セーラームーン)の変化が顕著でした。前作のうさぎは、キャピキャピしていて、うさぎそのものだったのですが、今回は少し大人になり(高校1年生設定)、驚いたのは歌唱力の高さ。衛さん(大和悠河)とのデュエットなどもあり、見応えありました。
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以下、2年生が感想を寄せてくれました。

私が2.5次元の舞台・ミュージカルを生で観たのは2回目だった。セラミュは様々な面で思っていたよりもクオリティーが高く、観ていて非常に楽しかった。最後はとても感動した。
 私が最も素敵だと思ったのは、照明である。プロジェクションマッピングを用いたり、人の出入りでは暗転させるのではなく光を当てて見えないようにしたりなど、照明の効果は大きいと思われる。役者の方々、舞台美術、音響など他の構成要素は多々あるが、照明があってこそ、というシーンは多かったのではないかと考えられる。照明は何か対象を照らすという役割だけではなく、ビームといった表現方法などもあるということを今回知った。
 また、音響は佐橋俊彦さんということに帰宅後気づいた。佐橋さんはテニミュの作曲担当でもある。振り返ってみると、セーラー戦士全員などといった大勢で歌う、格好いい雰囲気や今から何かに立ち向かうシーンの曲の盛り上がり部分や終わり方がテニミュと似ていたように思われる。また、歌でセーラー戦士を一人ひとり紹介していくところも何となくではあるが似ていたように思われる。
 セーラームーンは小学校低学年の頃に漫画で読んでいたきりのため、あまりストーリーをはっきりと覚えておらず、アニメもおそらく観ていなかった。したがって、それぞれのキャラの声がアニメの声と似ているかどうかはわからない。しかし、衣装も小道具も遠くからでしか実際には見ることはできていないが、それでも非常によく似た、精巧なつくりをしていたように思われる。
 やはり宝塚出身の役者さんは歌が上手くて、ソロで歌っていても不安定さは感じられず力強さがあり、鳥肌がたつことも少なくなかった。男役をしているタキシード仮面の大和悠河さんも、さすが元宝塚男役トップスターというべきか歌・ダンス・演技など様々な面で堂に入っており、役柄もあるが華やかな雰囲気が感じられた。また、サーカスの人たちのパフォーマンスやエリオスのバレエのような動きも、単体で見ごたえのあるもので非常に観ていて楽しく、見入ってしまった。セーラー戦士の衣装としてかかとの高いヒールを履いていたキャラが多かったように思うが、階段の上り下りや激しいダンスなど、場面によってはずっと動き回っているシーンもある。それにも関わらず、高いヒールを履いて動いているという不自然さはあまり感じられなかった。
 セラミュは1993年から上演しているということを知り、途中で途切れたとは言え20年以上も続く多くの人々に愛される作品であることを実感した。また、今回実際にセラミュを生で観てそのことに納得した。
(2年 西島紗優香)


須川亜紀子
須川亜紀子
Akiko Sugawa-Shimada
横浜国立大学 都市科学部/都市イノベーション研究院 教授
Professor, Department of Urban Sciences/ Institute of Urban Innovation Yokohama National University
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