2017年5月31日
【2.5D舞台鑑賞】ライブ・スペクタクルNARUTO〜暁の調べ〜 
お知らせ
【2.5D舞台鑑賞】ライブ・スペクタクルNARUTO〜暁の調べ〜 

ぽぷぜみ有志で、ライブ・スペクタクル「NARUTOーナルトー」〜暁の調べ〜を鑑賞してきました。第1作目は、AiiAシアターが、AiiA2.5シアターに変わった2015年に上演されました。その後、アジア各国を回って、多くの観客を動員したようです。それに続く第2作。なんと、ミュージカル仕立てなのです。元宝塚のキャストも多く、ミュージカル俳優もいて、かなり見応え、聴きごたえがありました。個人的に、イタチのファンなので、イタチが歌う場面は、彼の別の側面が観れたようで、なんとも不思議な感覚です。

学生が早速、感想を寄せてくれました。(ネタバレあり。注意)
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 今回待ちに待った第2作目、ライブ・スペクタクル『NARUTO―ナルト―』~暁の調べ~を観劇してきました。原作の大ファンであり、2年前にこの舞台の第1作目を見てから、今か今かと楽しみにしていたものの続きを、ようやく見ることが出来て大変嬉しかったです。
 前作は原作でいうところの1巻~27巻(第一部完結・サスケ奪還編まで)をまとめていたのに対し、今作は原作の28巻~43巻(第二部・サスケvsイタチ編まで)を二時間半でまとめていました。内容としてはナルトとサスケの再会、大蛇丸による転生の儀式、サスケの仲間集め、サスケvsデイダラ(C4カルラはバルーンを使って再現されていました。とにかくデイダラはかっこいい)、サスケvsイタチというように、主に“うちはサスケ”がメインに描かれていたように感じました。やはり最後の、サスケvsイタチは非常に面白かったですし、感動ものです(泣いている方もちらほらいました)。なので、サスケが好きな人にはいい舞台だったのではないかと思いました。時間上、風影奪還編や飛段、角都の登場する新たなる刺客編、そしてサスケvsイタチと同時期に起きていた自来也vsペインはカットされていました。ですが、ペインや小南の登場、木の葉の里を潰すというシーンで終わったことから考えると、次回作があるとすれば、自来也vsペイン~ペイン侵攻編、そして五影会談までやるのではないでしょうか。いや次回作が必ずあると信じています。それを今から楽しみに待ちます。
 舞台演出としては、前作より歌という要素が増えてミュージカルのような感じがしました。役者の方々の歌も上手だったので、良かったです。特に前作に続き、大蛇丸役の悠未ひろさんの圧倒的な声量と歌唱力には感動しました。さらにヤマト隊長の歌も非常に上手です。また和太鼓や二胡の生演奏を取り入れており、新しい舞台だったとも私は感じました。演奏も生で聴くとなると、やはり迫力が違います。それに『NARUTO』という作品にこれらの楽器は非常に合っていたと思いました。アクションとしては前作より、殺陣が増えていたかなと感じました。忍術の出し合いよりもクナイや刀による殺陣が多かったです。かっこよすぎました。また忍術は前作、手につけたLEDのライトとプロジェクションマッピングで表現していましたが、今作ではおそらくライブ・ファンタジー『FAIRY TAIL』の時に使っていたような、シースルーという特殊スクリーンを使い、スクリーンと舞台奥の映像で役者を挟んで、よりリアルに、より立体的に演出していたと思いました。
まとめとして、今作は2年前に見た前作から、かなりの進化をしていると実感しました。キレのいいアクションやダンス、うまい歌など本当に見どころ満載で、今作も非常に楽しむことが出来たので本当に良かったです。感激しました!また次回作(特にペイン編重視)も期待しているので、早く作ってほしいです。そのためにも今作がヒットすることを祈るばかりです。役者の皆さん、残りの公演も頑張って下さい。(4年 佐藤啓介)


須川亜紀子
須川亜紀子
Akiko Sugawa-Shimada
横浜国立大学 都市科学部/都市イノベーション研究院 教授
Professor, Department of Urban Sciences/ Institute of Urban Innovation Yokohama National University
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