2018年10月28日
池田理代子先生の講演 1
アニメ、マンガ
池田理代子先生の講演 1

先日、横浜男女共同参画センターで、池田理代子先生のトークの聞き手をつとめさせていただきました。先生の代表作「ベルサイユのばら」が世に出てからすでに45年以上経ってしまいました。私が「ベルばら」に出会ったのは、中学生。友人にマンガを貸してもらったのがきっかけでした。その後、アニメ版もみて、世界史のフランス革命のテストは満点でした。

読み返してみると、様々なことが女性が男社会で仕事をするときの困難を表象していて、面白いです。池田先生も、いろいろとご苦労なさっていたのに、非常に前向きで、お話ししていると周囲をふんわりと包んでくださるような雰囲気を醸し出す、魅力的な方でした。

楽屋でのお話も楽しかったのですが、それはヒミツです。以下、参観した学生からの感想です。
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私は高校時代、『ベルサイユのばら』を読み、その世界に魅了されました。そんな素敵な作品を生み出した池田理代子先生のお話を直接伺う機会に巡り会えたことが、とても嬉しかったです。池田先生のお名前はかねてから知っておりましたが、来歴等を知るのは初めてでした。マリー・アントワネットという人物に心を動かされたことや、漫画家として大成されてからも、ご自身のかねてからの夢であった声楽を学ぶことを実現させた経緯など、たくさんのお話を伺いました。先生が生きていく中で感じてきたことの片鱗を伺うことができ、良かったです。池田先生はまさに、「わたしらしく生きる」ことを体現されている方でいらっしゃると感じました。

また、今回の講演では、元タカラジェンヌの方々によるミュージカルショーも上演され、以前から興味を持っていた宝塚に初めて触れることができました。宝塚を出れば、きっとその先に輝かしい未来が約束されているのだろうと思っていたのですが、実際は私たちと同じように自分の生き方に迷って悩んでいるということが伝わってきました。お話の節々に散りばめられた、ミュージカルのタイトルともなっている”THIS IS ME”というメッセージが強く心に響きました。

本講演は、今後の自分の生き方を考える上で、大変貴重な機会となりました。自分の生き方についてこれで良かったのかと立ち止まった時は、受け取った想いを思い出し、活かしていきたいです。(都市イノベーション研究院修士2年 巽渓)


須川亜紀子
須川亜紀子
Akiko Sugawa-Shimada
横浜国立大学 都市科学部/都市イノベーション研究院 教授
Professor, Department of Urban Sciences/ Institute of Urban Innovation Yokohama National University
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