2017年9月16日
ミュージカルセーラームーンLe Mouvement Final 鑑賞
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
ミュージカルセーラームーンLe Mouvement Final 鑑賞
「ミュージカルセーラームーン」(以下、「セラミュ」と略記)の最終章Le Mouvement Finalを鑑賞しました。「セラミュ」シリーズは、途中主要キャストの5人のセーラー戦士が交代しましたが、違和感なく全シリーズを見ることができました。個人的に、今回が一番楽しかったです。 うさぎも高一になり、衛はハーバード大学へ留学という、離れ離れの生活になることから物語は始まります。でもお別れした空港で、いきなり衛は肉体を破壊され、クリスタルシードだけになってしまうというショッキングなことに。そう、この章は、タクシード仮面の出番が非常に少ない、大和悠河ファンには残念な公演なのです。その分、新キャラセーラースターライツや火球皇女、セーラーギャラクティカ、ちびちびが登場します。 アニメで言えば、「セーラースターズ」の物語にあたるのですが、実は「セーラースターズ」は「セーラームーン」シリーズでは一番好きな作品でした。ジェンダースワッピング(しかも普段は男性、変 ...
2017年8月21日
装苑9月号に「2.5次元と衣装の関係」が掲載されました
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
『装苑』9月号は、2.5次元舞台やマンガ原作の実写映画の衣装の特集です。わたしも「2.5次元と衣装の関係」という短い記事を書かせていただきました。 リンクはこちら。装苑 2017年 9月号 (雑誌)
2017年7月14日
【2.5次元舞台】「舞台黒子のバスケーOver Drive-」鑑賞レポート
2.5-D Musicals and Live Theater
舞台「黒子のバスケ」の第2弾、「Over Drive」を観てきました。http://www.kurobas-stage.com 舞台「黒子のバスケ」(以下、「黒ステ」)の一番の特徴は、アニメで主役黒子テツヤを演じている声優の小野賢章さんが、黒子本人を演じている、ということでしょう。こうした声優/舞台キャストの試みは、2000年(旧シリーズのアニメの第1期の放映年)に「ミュージカルハンターXハンター」で、かなり本格的に行われていました。しかし、「2.5次元舞台」が流行を迎えた2008年以降では、マイノリティでした。最も重要視されるであろう、ビジュアルの問題があったからです。アニメの主人公は往々にして少年や少女。しかし、声優さんはすでに成人であり、なかには、中年を迎えたベテラン声優もいるわけで、そうした現実の年をとる声優が、永遠に年をとらない少年・少女たちを演じるのには限界があるわけです。 話を「黒ステ」に戻すと、やはり黒子の声と、黒子っぽいビジュアルをもっている小野さんは、本当に黒子がそこにいるような再現性がかなり高かったです。また、「黒ステ」は、テレ ...
2016年11月04日
上海「ライブスペクタクル『NARUTO』」鑑賞報告
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
上海「ライブスペクタクル『NARUTO』」鑑賞報告
先日上海での2.5次元舞台調査に行ってきました。「ライブスペクタクル『NARUTO』」の上演に合わせ、大妻女子大の田中東子先生とともに、中国の2.5次元舞台ファン、コスプレファンにも話を聞き、実際の劇場で鑑賞しながら、観客の様子を参与観察してきました。マレーシア公演もまた決まったそうで、舞台「NARUTO」は初演から今回の再演でも、かなり海外進出している作品です。 「とにかく中国はすごい」 と、いろいろ聞いていたので、どんな感じなのだろうと興味をもっていました。劇場はかなり大きめな藝海劇院というところ。普段はコンサートなども行われるそうです。残念ながら字幕は、舞台の左右にある、普段は「注意」などが表示される電光掲示板で出るので、日本語がまたくわからない観客には、難しい配置でした。しかし、恐らく大多数がマンガ、アニメ「NATURO」のファンであるようで、その辺りはあまり問題がないそうです。通訳をしてくれた方に聞くと、「誤訳が多かった」とのこと。日本語のセリフが終わる前に笑い ...
2016年10月27日
ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」〜Amour Eternal〜鑑賞記3
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
4年生からも感想が届きました。 ******************************** ◎人数について 感想としてまず印象的だったのが、セーラー戦士を中心とした人数の多さです。前回鑑賞したときは原作アニメで言う『R』に当たるストーリーで、今回が『SS』であり、前回に比べてウラヌス・ネプチューン・サターンが追加されていました。そのため、タキシード仮面も含めた総勢11人及び敵が勢揃いするシーンでは、人数の多さから少しごちゃごちゃとした印象も少し受けました。  一般的な演劇では舞台全体を見渡し把握できる事が場面づくりの基本となるためこうした印象を受けましたが、キャラクター性を重視する2.5次元舞台では「自分の好きなキャラクターに視線を向ける」ため、必ずしも全体を把握できる空間でなくて良いからかとも思います。特に後半にかけての大人数での乱戦シーンでは「どこに目を向けて良いのか分からない」くらいの目の前いっぱいを使ったアクションが行われており、このディズニーランドのパレードにも似た「全体を把握できない」要素こそ目前で行われるエンターテイメントの1つの醍醐味なのでは、とも感じまし ...
須川亜紀子
須川亜紀子
Akiko Sugawa-Shimada
横浜国立大学 都市科学部/都市イノベーション研究院 教授
Professor, Department of Urban Sciences/ Institute of Urban Innovation Yokohama National University
© ぽぷすた All Rights Reserved.
このHPに掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。