「2.5次元」を舞台だけでなく、包括的に文化実践、現象としてとらえて研究してきましたが、その考え方が共有されつつあります。2019年5月19日の朝日新聞「考・カルチャー 平成→令和」の記事にコメントが掲載されました。
小山昌宏、須川亜紀子編著『アニメ研究入門<応用編>ーアニメを究める11のコツ』(現代書館、2018年)の書評を、東京学芸大学の千田洋幸先生が「図書新聞」に書いてくださっています。ありがとうございます! 千田先生のブログでもご紹介いただいています。恐縮です。
目次は以下の通りです。
第1 章 映像心理論(アニメサイコロジー)――アニメーション研究による「アニメ」の相対化
横田正夫
第2 章 映像演出論――アニメーション業界の制作現場に於けるアプローチ
渡部英雄
第3 章 アニメソング論――アニメと歌の関係
石田美紀 ...
JICEカケハシプロジェクトで来日した、アメリカの高校生たちに、アニメ聖地巡礼(コンテンツツーリズム)について講義しました。
高校生相手はほぼ初めて。しかも日本に初来日で、日本のことあまり知らないというジョージア州、ミシシッピ州などの子供達。日本のアニメについて、さすがにポケモンは知ってましたが、ドラゴンボール、セーラームーンなどはあまり知らなかったので、ほぼ知らないに等しいですね。欧州ならキャプテン翼を例に出せばだいたい知ってるのに、アメリカは意外と最新のヒットってポケモン以外になかったりするんですね。(ファンならもちろんなんでも知ってるんでしょうけど)
それでも、結構真剣に聞いてくれたり、ノートをとって ...
本日はいよいよ第5回2.5次元文化を考える公開シンポジウムです。テーマはVチューバ―。物理的に存在するリアルな身体を持ちながら、虚構のアバターを装うことの意味。リアルなのに「虚構的身体性」をもつことで、心理的に楽になる事もある。いったいなぜなんだろう?2.5次元の可能性とは?
そうした問題群をいろいろと提示していただき、議論をしていきます。中垣先生と川村先生が、『超時空要塞マクロス』のリン・ミンメイというアニメのアイドルを実際のアイドル飯島真理の関係に、Vチューバ―のプロトタイプを見、メディアの発達とともに生まれてきたバーチャルアイドルや、AIのキャラクターなど、歴史をたどりながらお話してくださいます!
(*お詫びー小林翔先生は、インフルエンザのため、残念ながらご登壇できなくなりました。)
第5回2.5次元文化を考える公開シンポジウム〜バーチャルな身体のリアルーVチューバーが語りかけるもの〜が、今週土曜日2月23日に迫りました。
制作者の側から、株式会社ファボの奥野翔太さんが、Vtuberがどのように作られているのか、演出は?脚本は?キャラクタービジネスとしてのVtuberって?、など色々な問いにお答えいただけると思います。
そして、専修大学の中垣恒太郎さんは、ZONVOX株式会社のサウンドディレクター川村丈志さんとメディア研究者小林翔さんとともに、メディア文化史をたどりながら、Vtuberの社会文化的な意味や、AIやVtuberという、虚構の身体が、私たちの生活、セクシュアリティ、アイデンティティ、心の問題などにどう影響を与えているのか、いくのか、など、様々なトピックを提供くださいます。