2016年4月26日
アニメーション制作会社訪問
アニメ、マンガ
アニメーション制作会社訪問
先日ぽぷぜみで、アニメーション制作会社スタジオ4℃さんを訪問させていただいた。 元リハビリ用プールの施設だったところを改装したという建物の内部は、アミューズメント的な素敵な作り。学生たちも思わず、「キレイ〜」の連続。スタジオ4℃は、「鉄コン筋クリート」で有名だが、いろいろな芸術的アニメーション映画、ゲームのアニメーション部分、CM広告なども手掛ける幅広いジャンルを作っている会社だ。お話をうかがうと、スタッフが大会社に比べて少ないが、それだけやる気のある人は、どんどんと作りたい作品のコンセプトを提案できるという。もちろん、採算が取れるもの、という具体的なプランも提示しないといけないが、誰でもやる気があれば、報われる可能性がある、という自由な空気があると感じた。 社長は、日本アニメーションなどを経て、スタジオを立ち上げた田中栄子さんという女性の方。実際、スタッフも女性が多いらしい。女性が生き生きしている会社は、どこも活気があるが、ここも例外ではない。ランチは ...
2016年4月09日
舞台「黒子のバスケ The Encounter」鑑賞報告
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
先日舞台「黒子のバスケthe Encounter」を見てきました。アニメの大ファンであり、元バスケ部であるので、イメージが少し違ったり、シュートの時の重心がずれていたり、という細かなところは気になりましたが、かなり満足のいく舞台でした。 キャストは、黒子テツヤの声優である小野賢章さんがやっているのもあって、黒子はまんま黒子がそこにいる感じ。声がつくりだすイメージというのは、あらゆるキャラのズレを一瞬に統一してしまう力があります。他のキャストもできるだけ声優の声やトーン、速さ、口調を似させたようで、いずれのキャストも、二次元をよく再現していました。(土田くんを除く。土田くんは狂言回し的なポジションで、それはそれでうまくいっていました) 見る前に一番気になっていたのが、「バスケットボールをどう表現するのか」。「テニミュ」では、ボールは光で表現され、音とラケットの動きで、私たちはボールの幻想をみることになりました。「ハイキュー」では、実際のボールが床を転がるところはあり ...
2016年3月31日
アニメジャパン ルポ
アニメ、マンガ
2016年3月26−27日、東京国際展示場(東京ビッグサイト)で、アニメジャパンが開催された。今年の入場者数は、過去最高約13万5千人だったそうで、年々増加中である。筆者も昨年から来ているのだが、外国人の参加者の増加が目立つと感じていた。アニメジャパンのために来日する、という外国人も相当数いると思われる。 今回の一つの目的は、セミナーに参加すること。「アニメ創りの世界にようこそ」というセミナーに参加することができた。講師は、スタジオ4℃の田中栄子社長。モデレーター、司会は、アニメビジネスの本でおなじみの増田弘道さん。主にアニメを作りたい人向けのものだったが、非常に勉強になった。 スタジオ4℃というと、私は
2016年3月27日
日本2.5次元ミュージカル協会での会員セミナー
お知らせ
先日、一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会の会員セミナーで、ファンについてお話させていただいた。 圧倒的に女性ファンが多い2.5次元ミュージカルだが、そのどこに惹かれるのか、色々と言説はある。2.5次元舞台が多様化、増加するにつれ、様々な演出やキャスティングがあり、ファンの傾向を一般化することは困難であり、もはや不可能に近い。けれども、それでは研究にはならないので、ある程度の線引きやまとめが必要だ。そうした前提をした上での発表だった。 2.5次元舞台女性ファンの多くは、キャラクターとキャストの間で、舞台の世界(劇場という装置の内部)そしてネットの世界(twitterでの情報コミュニケーション、キャストたちのつぶやきへの反応)が、限りなくフラットで地続きの地平で楽しんでいる。2.5次元舞台は以前からあったのに、なぜ今流行っているのか・・という言説はまだあるが、ネットやコミュニケーション形態が劇的に変わったこと、メディアミックスによる ...
2016年3月21日
「ミュージカル テニスの王子様 青学vs.山吹」鑑賞報告3
2.5次元ミュージカル・ライブシアター
遅ればせながら、ぽぷすた4年生からのテニミュ鑑賞報告です。 「3rd ミュージカルテニスの王子様 青学vs山吹」を観劇した。 もともと、劇団四季を始めとした様々なミュージカルの観劇を趣味としている私だが、一昨年の7月に初めてテニミュを観てからというもの、2.5次元のミュージカルの沼にもずぶずぶと沈んでいる。 今回の「vs山吹」を観劇する直前にミュージカル「エリザベート」を観劇していた。「エリザベート」と言えば1992年にオーストリア・ウィーンでの初演以後12か国で上演、アン・デア・ウィーン劇場で6年のロングランを記録した非常に有名なミュージカルである。「エリザベート」と「テニミュ」における一番の差は「原作の有無」であろう。「エリザベート」はドイツの小説家であるミヒャエル・クンツェがミュージカルのために書き上げた作品である。それに対し「テニミュ」は、少年ジャンプに連載された許斐剛の漫画「テニスの王子様」を原作としている。 原作の有無がミュージカルそのものに与える差は大きい。そもそもの存在の仕方が違ってくると言っても過言ではないのだろうか。「エリザベ ...
須川亜紀子
須川亜紀子
Akiko Sugawa-Shimada
横浜国立大学 都市科学部/都市イノベーション研究院 教授
Professor, Department of Urban Sciences/ Institute of Urban Innovation Yokohama National University
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